漫画によって読者層全然違うなと感じた。

 自分は漫画を人よりは読んできた方だと思う。それで思うのが、読んでいる層の違いで感想が全然違うということだ。具体的に言うと最近BLEACHクロスゲームを読んでいたのだが、両方ともセリフなしの表情などで感情を表現する場面があり、BLEACHでは感想コメントで全然触れられていないのに対し、クロスゲームではセリフなしの場面が良いと絶賛されている。

 では、BLEACHクロスゲームはどのような層が読むのだろう。BLEACHはジャンプで連載されていた作品でゴリゴリに戦闘系の漫画である。一方クロスゲームはサンデーで連載されていた作品で恋愛要素を交えた野球漫画である。タッチなどで知られるあだち充が書いているが、2000年代後半に書かれておりタッチよりは最近の作品といえる。ジャンプ系の作品は知っての通りスポーツや戦闘など派手なシーンが多く、考えながら読んだりすることが少ない(ワンピースの考察などはあるが)。あだち充の作品は繊細な心理描写が多く、クロスゲームやタッチの他にはH2などもあるが風景描写のみで暑さを表現したり、見つめあって読者に考えさせるという描写が多い。これを踏まえるとBLEACHは戦闘系の勢いのある漫画を読む層、クロスゲームは心理描写を楽しみたい層が読むと考えられる。

 ここで気をつけたいのがBLEACHにも表情のみで心理描写を伝える場面もあったことだ。自分はその心理描写良いなと思いコメントを確認したが、心理描写を指摘するコメントは少なかった。自分の漫画に対して注目している部分とメイン層とで違うなと感じた。