みんなは曲を聴くときどこを意識するだろう。自分はもっぱら歌詞に注目することが多い。テーマがわかりやすく、それでいて歌の背景を想像できるような歌が好きだ。個人的に何年も聞いている曲は「ソラニン」という曲だ。ASIAN KUNG-FU GENERATIONというバンドの曲だが、正直このバンドのことは詳しくない。ただ歌詞がすごく良い。めっちゃ情景を想像できてエモくなる。そこでこの曲を勝手に想像で作った情景を元にこの曲の良さを共有したい。
「思い違いは空のかなた
さよならだけの人生か
ほんの少しの未来は見えたのに
さよならなんだ」
まずここでこの曲の設定がわかる。恋人と何かしらの喧嘩をして別れてしまった。さらには別れる直前にはそろそろ別れそうだなと気配を感じていた。
「昔 住んでた小さな部屋は
今は他人が住んでんだ
君に言われた ひどい言葉も
無駄な気がした毎日も」
ここから現在の話に移る。主人公は電車の中から彼女と同棲していた家がある駅を通り過ぎた。そこでは喧嘩もしたし一見意味のないような行為も彼女とすれば楽しかった。
「あの時こうしていれば あの日に戻れれば
あの頃の僕にはもう 戻れないよ」
喧嘩をしたときに主人公がうまく動いていれば喧嘩は収まったかもしれないが、後悔してももう戻れないよなと感じる。
「たとえばゆるい幸せがだらっと続いたとする
きっと悪い種が芽を出して
もう さよならなんだ」
戻れて彼女とうまくやったとしても結局はまた喧嘩して別れてしまうだろう。
「寒い冬の冷えた缶コーヒー
虹色の長いマフラー
小走りで路地裏を抜けて
思い出してみる」
電車を降りて缶コーヒーを買ったが、彼女のことを考えていてあまり飲めず、すっかり冷え切ってしまった。このマフラーも彼女からもらったもので捨てれず、結局は使っている。まだ未練がましく思い出してる自分(主人公)に引きつつ、忘れようと走ってみても思い出してしまう。ならいっそすべて思い出そうと色々な思い出が蘇る。
「たとえばゆるい幸せがだらっと続いたとする
きっと悪い種が芽を出して
もう さよならなんだ」
思い出すといい思い出もやっぱあって、あのまま彼女と暮らせていけるのかなとか思っちゃうけど、根本的に合わない部分があって最終的には別れるんだろうなと思ってしまう。
「さよなら それもいいさ
どこかで元気でやれよ
さよなら僕もどーにかやるさ
さよならそうするよ wow」
こうしてみるとやっぱ別れてよかったな。もう連絡はとってないけど元気にしてたらいいな。自分(主人公)も元気でやるからさ。(思い出に向かって)じゃあ元気でな。もうしばらくは思い出さないからな。
好きな曲に対してはこういう二次創作的な想像をめっちゃするから一人で聞いて勝手にエモくなってしまう。友達にそのことを話したら友達はこんなことをしないらしい...。みんながどのように好きな曲に向き合ってるか気になるな。